Trevista CI Domeの機能
Trevista CI Domeは、ハードウェアとソフトウェアから構成される画像生成および検査ソリューションです。Trevista CI Domeは、VisionProソフトウェアを活用して部品の検査工程を強化しており、部品の表面が光沢の場合でも、つや消しの場合でも確実な検査を行うことができます。VisionProに組み込まれているTrevistaビジョンツールは、特許取得済みの「シェーディング解析」技術を使用して、高品質のトポグラフィー画像を素早く生成します。統合されたAIベースのビジョンツールを使用して表面の欠陥を分析することで、重大な欠陥と外観上の軽微な欠陥を区別することができます。
Trevista CI Domeソリューションは、次のことに役立ちます。
- 廃棄率とコストの削減
- 検査時間の短縮
- 欠陥の検出数の増加、検出速度を向上
圧倒的な高精細画像を生成
多くの場合、陰影から凸凹を知覚する技術においてはリング照明や複数のバー照明が使用され、照明角度が不十分なことから、欠陥の詳細情報を十分に入手することができません。Trevista CI Domeでは、部品があらゆる角度から照射されるため、得られる詳細情報が増加し、明らかになる欠陥も増加します。Trevistaの特許取得済みの「シェーディング解析」アルゴリズムは、異なる照明で撮影された一連の画像を使用して、品質や再現性に優れた高精細な一連の合成画像を生成します。このため、検査工程をより確実に実施することができます。
画像処理の高速化
大量生産型の製造業者は、迅速に需要に対応し、高品質な部品を提供するとともに、スループットと効率を最大限に高める必要があります。Trevista CI Domeは、部品表面のトポグラフィー画像を取り込んで構成する速度を、他のコンピューター画像処理ソリューションの2倍にまで高めて、効率とスループットを向上させています。VisionProのシェーディング解析ツールと拡散ドーム照明を使用することで、方向や位置に関係なく、凹凸のある部品の高品質なトポグラフィー画像を迅速に生成し、部品1個あたりに要する検査時間を短縮しています。
高精細な表面の可視化
メーカーは品質とスループットの目標を達成するために、妥当なものとみなす部品のオーバーキル率を必要以上に大きくすることが多く、これが廃棄率とコストの増加につながっています。ドームの拡散照明を使用すると、あらゆる角度からの光の反射が捉えられ、凹凸の形状がより効果的に照らされます。これにより、表面の傾斜情報をより正確に捉えることができます。AIベースのビジョンツールは、この情報を使用して表面の欠陥の重大度を分類します。欠陥の重大度を評価して分類すると、オーバーキルとス廃棄率を減少させて、コストを削減することができます。
コグネックスのVisionProソフトウェアとのシームレスな統合
Trevista CI Domeを使用して生成された画像をコグネックスのVisionProのパワーを活用して評価できます。
- VisionProに組み込まれているTrevistaの画像取り込みウィザードを使用して、カメラと照明コントローラの設定を迅速に取り込むことができます。
- シェーディング解析画像計算用に組み込まれているTrevistaツールを使用して、高品質のトポグラフィー画像を生成できます。
- Trevistaの合成画像を使用して欠陥の重大度を評価するときは、欠陥の検出・分類のために統合されたAIベースのツールを使用できます。
- コグネックスのビジョンソフトウェアを使用してマシンビジョン検査アプリケーションを構築できます。