難しいOCR、アセンブリ検証、欠陥検出用アプリケーションに対応
In-Sight® D900ビジョンシステムは、従来のルールベースのマシンビジョンでは導入が困難な複雑なアプリケーションを自動化し、人間による目視検査ではできない、信頼性、迅速性、結果の一貫性を実現します。In-Sight D900は、エッジラーニングとディープラーニングの両方のツールを全て組み込み、欠陥検出からアセンブリ検証、光学文字認識(OCR)に至るまで、さまざまなタスクを解決します。処理はデバイス上で行われるため、PCは必要なく、アプリケーションの展開が簡単になり、プログラマ以外でも人工知能(AI)を活用できます。
難解な文字や文章を数分で読み取る
In-Sight D900読み取りツールは、光学式文字認識を使って、ひどく変形したコードやゆがんだコード、エッチングが不十分なコードを解読します。基本的なフォントライブラリはあらかじめ内蔵されているため、箱から出してすぐに使用でき、開発時間を大幅に短縮することができます。対象領域を定義し、文字サイズを設定するだけです。新しい文字が追加された場合も、このツールを使えば、簡単に再学習ができます。
迅速かつ正確なアセンブリ検証を実行
In-Sight D900は、AIを使用して、複雑な特徴や対象物を確実に検出し、既定のレイアウトに基づいて部品やキットが正しく組み立てられているかどうかを検証します。チェックツールは、トレーニングを通じて幅広い数や多様なコンポーネントを認識することで、さまざまな角度で表示されたり、サイズが異なったりする場合でも、画像内でコンポーネントの位置を特定できるようになります。
細微な不具合の検出と解析
In-Sight D900に組み込まれた検出ツールは、欠陥の外観が予測できない状況でも、複雑な部品や表面の異常を見つけるのに最適です。
不具合の的確な分類
人工知能を活用した分類ツールは、不具合を自動的に識別し、それぞれのクラスに分類します。同じオブジェクトクラス内で、見た目が似ている異なる欠陥を区別し、それが欠陥か、許容可能なばらつきかを判断します。
簡単な分類の問題を迅速かつ簡単に解決
In-Sight D900には、人工知能技術を活用して「エッジで」リアルタイムに学習し、迅速かつ高精度な結果を提供する強力なエッジラーニングツールが組み込まれています。このツールは、従来のディープラーニングよりも少量の画像セットと短い検証期間で、簡単にセットアップすることができます。分類項目あたり5~10枚の画像で使用でき、1分もかからずに学習は終わります。プログラミングは一切必要ありません。このため、さまざまなスキルレベルのユーザーが利用しやすい自動化ソリューションとなっています。
In-Sightスプレッドシートを使用したアプリケーションの迅速なセットアップと設置
In-Sightスプレッドシートは、直感的なインタフェースと通信機能で、アプリケーション開発を簡素化し、工場での統合を効率化します。また、同一プロジェクト内でルールベースと人工知能ビジョンツールを組み合わせることができ、迅速な展開とサイクル時間の短縮につながります。
ハードウェアのモジュール化により、現在および将来のニーズに対応します。
In-Sight D900は、柔軟性の高いデザインで、現場で変更可能な照明、レンズ、フィルタ、カバーを含み、アプリケーション要件にぴったり合わせてカスタマイズできます。また、生産ライン速度で複雑なタスクを解決するための推論エンジンも組み込まれています。
直感的なWebベースのHMIでトレーニングと導入を簡素化
In-Sight D900画像処理システムでは、In-Sightソフトウェアを介してHMI(ヒューマンマシンインタフェース)へアクセスできる、プラットフォームに依存しないモバイル用インタフェースを備えています。シンプルなポイント&クリックインタフェースを使用して、ユーザーはインタラクティブなWebベースのHMIを構築し、Webブラウザからネットワーク経由でリモートアクセスすることができます。