白地にグラデーションカラーで綴られたOSAROの社名
Industry:
ロジスティクス
    Location:
    カリフォルニア州ノバト
      Customer Objectives:
      • バーコードの誤読最小化を達成
      • スループット向上
      • エラー手直し作業が削減
      • 注文処理のスピードと精度が向上
      Key Results:
      • Zenniのスループットが80%向上
      • ロボットセルを監視する人員を3人から2人に削減
      • Zenniアイウェアの読み取り率99.5%、システム処理精度100%を達成 
      • Zenniは1時間に最大410本のメガネを処理     
         
      Cognex Solution:

      OSARO-1

      サンフランシスコを拠点とする人工知能・ロボット工学企業、OSAROは、SKU数の多い在庫に特化したEコマース向けのロボットピッキングソリューションを提供しています。小売業の物流に携わるOSAROの顧客は、労働力不足、高い需要、消費者からの期待の高さという三重のジレンマに直面しています。OSAROの使命は、よりスマートな自動化、低リスクのアプローチ、顧客への行き届いた対応を通じて、これらのジレンマを解決することです。

      OSAROの顧客、Zenni Opticalは、独自の課題を抱えていました。Zenniは、年間600万本以上のメガネを世界で販売する大手オンライン メガネ小売業者であり、注文を処理するために、メガネのバーコードをスキャンする必要がありました。問題は、バーコードがケース内のセロファンに包まれたメガネ上にあり、青い半透明のブランドケースを通してスバーコードリーダをスキャンしなければならないことでした。 

      当初、Zenniに納品されたメガネとケースは、オペレータがハンドヘルドスキャナを使って手作業で処理していました。休憩が必要なことを考慮すると、最も素早く処理する従業員でもシフト中に1,800本のメガネを処理するのがやっとでした。Zenniは、この手動処理では限界があり、より自動化された、規模を調整可能なアプローチが必要なことに気づいていました。

       

      ロボットアームとバーコードリーダで手作業を排除 

      OSARO-2Zenniは、OSAROに、OSARO® Robotic Bagging System(ロボット袋詰めシステム)を使って、流通プロセスを自動化するように依頼しました。フェンスで囲まれた作業セルには、ロボットアーム、コントローラ、自動袋詰め機、そしてメガネをピックアップしてスキャンし、袋詰め機に入れるためのバーコード読み取りテクノロジが備わっています。手作業からロボット処理に移行することで、Zenniは手作業に特有のリスクをほとんどなくして、99.9%の精度を達成しました。エラーは10万本あたり20件から3件未満に減少しました。 

      OSAROのAI駆動ロボットアームは、Zenniの滑りやすいメガネケースを簡単にピックアップできます。しかし、OSAROの工程では、半透明のケースを通してバーコードを読み取る必要があったため、必要な読み取り率を達成するには、相当優れたバーコードスキャナが必要なことが分かりました。

      OSAROのオペレーション担当副社長、ジェマ・ロス氏は、Zenniのオペレーションを改善するために、先頭に立って高性能バーコード読み取りソリューションを見つけることに取り組みました。OSAROは、Zenniの課題を解決するためにいくつかの選択肢を検討した上で、コグネックスに問い合わせました。コグネックスには、読み取り率を最大化する能力があったからです。    

       

      「コグネックスのバーコードリーダは、当社のシステムの中で信頼の基礎となる要素です。バーコードリーダはもくもくと働き、求められる最高のパフォーマンスを発揮します」。

      ―ジェマ・ロス氏、オペレーション担当副社長
      OSARO

      バーコードスキャンの精度が向上

      OSARO-3コグネックスは、読み取り率を最大化するには、バーコード読み取りのあらゆる側面を最適化する必要があることを認識しています。照明は、読み取り速度を向上させる方法として過小評価されることが多いため、コグネックスは統合高輝度LEDライト、この場合は高出力統合トーチ(HPIT)を提供しています。コグネックスのリーダは、バーコード読み取りソリューションの一部として照明機能を搭載しており、Zenniのメガネケースのバーコードを読み取ることができました。 

      “現場にいるチームにとって最も重要なことは、使いやすいテクノロジであることです”とOSAROのオペレーション担当副社長、ジェマ・ロス氏は言います。“コグネックスのスキャナは、実装、設置、メンテナンスがとても容易です。サポートチームは、いつもすぐに対応してくれました” 

      ロボットアームは、バーコードの位置を隠さないようにして、メガネケースをピックアップします。次に、作業セルの上部近くにC字型に配置された、4台のコグニックス DataManバーコードリーダの視野内でケースを回転させます。ロボットアームは、いずれかのリーダがバーコードの読み取りを成功させるまで、リーダの視野内でケースを両方向に回転させます。    

      “最初はかなり懐疑的でしたが、最終的にはとても信頼できるようになりました”とZenni Opticalの流通・施設担当ディレクタ、サイモン・ゴー氏は言います。“すべての工程がとても順調でした。週1度のミーティングで、スキャンの問題が話題に上ることはありません” 

      Zenniはどのように注文処理を自動化したか

      OSARO-4このロボットシステムは、1時間に350~410個のメガネケースを処理し、コグネックスのバーコードリーダの読み取り率は99.5%以上です。必要な人員は1セルあたり3人から2人に減りました。 

      “本当に、コグネックスのスキャナで最初にテストをしたときから安心感を覚えていました”とロス氏は語ります。“ ‘すごい、やった。もう心配する必要はない’、という感じでした。現在、バーコードスキャンが必要なセルにはすべてコグネックスのスキャナを設置しています。OSAROでは、戦略的パートナーシップのエコシステムに組み入れる最高のテクノロジとベンダを常に探しています。コグネックスは現在、パートナーシップ戦略に参加し、顧客に最高のソリューションを提供しています” 

      Zenniは今では、アメリカ西半分のメガネの配送を担うカリフォルニア州のオペレーションを自動化しています。次は、東部を担当するオハイオ州のオペレーションを自動化に向けて変革していきます。 

       
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